2月22日 ナイトクラブ潜入レポ＠Ocean

水曜日の夜に友達に誘われてナイトクラブ（風俗じゃないですよ。
ディスコっていうの？・・・死語？？）Oceanに行ってきました！

イギリス人（特に学生）にしてみれば夜には欠かせない場所。
私にしてみれば、ロンドンで行ったきりご無沙汰だった場所。

　イギリス人と仲良くなりたければ一緒に飲みに行くのが一番って話。

　毎晩、夜3時過ぎになると騒がしくなる寮。

　冬の日の暮れた街を歩くノースリーブ・生足ミニスカートの女たち。

などなど

そのすべての原因は、ここに・・・！！

2月21日水曜日、毎週この日に市内のパブで行われている
Japanese Society（別記予定）に参加した後、友達が
クラブに飲みに行くとのことなので一緒について行くことに。

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時刻は既に翌日の午前0時30分。

目的地Oceanに着くと、そこにはトレント大学の学生の長蛇の列。

入り口両脇に立つ、ゴツいおじさん達によるIDチェック待ち。

（たいていのパブ・クラブの入り口には怖そうなお兄さんたちが
立ってて身元証明するものを見せなければならない。国際学生証、
ここで役に立ちますよ笑）

中に入ると、まず入場料として3ポンドを払う。

次に、ダンスフロアに入る前にクロークにてコートなどを預ける。

1アイテムにつき1ポンドを支払わなければならないので、節約を
したければ荷物は極力少なく・・・

・・・街中でコートを着ない女達の謎が解けた！！

毎日クラブに来てるなら1ポンドも惜しいはず。持っているのは
財布がやっと入る程度の小さいバッグでクロークいらずですね。

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というわけでコートを預けようと脱いで、ハタッと気づく。

この日は突如クラブ行きが決定したので、

　コートの下の色気も何もない普段着

　あいにくの雨でいつもより3割増しのボリュームで広がる髪

　授業用具と玉ねぎの詰まったカバン
　（友達に夕飯として鶏うどんを振舞った分の残り）

と、これ以上ない素敵な三重奏☆★☆

友達を見るとコートの下にはお洒落なお召し物に
胸元の開いた着て、メイクもバッチリ仕上がっている。

　これは・・・

と思ってもとき既に遅し、これは我を忘れて楽しむっきゃない！と
考えていると、ふと自分に向けられている視線に気づく。

クロークのスタッフのお姉さんの1人が・・・

ものスッゴーい勢いで

こっちを

見ている・・・！！！

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気のせいどころでなく彼女は一直線にこっちを見据えている。

あまりにもダイレクトな視線なので、よくある背後にいる
別の何かを見ているんじゃないかと後ろを振り返ってみると
斜め後方に全身ピンク・タイツにオシリ部分が裂けた黄パンツ、
背中には羽をつけ頭に輪っかをのせた（たぶん天使のつもりの）
小太りな男以外は特に何も見当たらなかった。

が、その男からも視線少しずれていてやっぱりこっちを
見ている。

　一体なにをこの女性は見つめているんだ・・・

と、考えあえいでる間も微動だにしない視線。表情は
真顔のような微かに笑っているような微妙な表情。
（・・・モナリザみたい）

この人、まさか・・・

　・・・私に惚れた？

と、最終的に思考麻痺に陥る。恐るべしナイトクラブの力！(違)


結局なにも分からずじまいだったんですが、
考えられる選択肢は・・・

１．実は知り合いだった。
　（にしては何も言ってこなかったけど）

２．素敵な三重奏にやられた。
　（そいえば顔、半笑いだったよーな・・・）

３．私の先進的な天然パーマの素晴らしさに見とれた
　（彼女も黒髪ウェーブだったから通じるものを感じたのかも・・・）

あんなに長い間真正面から遠慮なく見られたのは初めて。照れますねー

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そして、いよいよダンスフロアに侵入・・・の前にトイレへ。

　と、ここがスゴイ・・・！！

まあ人が多いのは仕方ないとして、おのおの酔ってか
興奮してか（ラリってか？）振る舞いが自由気まま。

　トイレの待ち順は守らない。（というか列が既に無秩序）

　鍵を閉めずに使用して待ってる人が開けようとすると
　（開ける側も中に入ってると知ってて開けようとするんだけど・・・）
　怒り狂ってドアを叩き閉めるを繰り返す。

　一度に2～3人で個室に入って長い間出てこない。
　（な、中でなにをしてらっしゃるの・・・？）

　空くのを待ちくたびれて、床に這いつくばってドアの下の隙間から
　中を覗こうとする。
　（絨毯素材ではありましたがトイレの床っすよ・・・）

・・・あ、お食事中の方失礼しました。（遅）

なにぶん、そんな姿を目の当たりにしているのでトイレに入っても
気が気でない・・・。

とりあえず誰も覗こうとしてる人はいなかったようですが
（終始隙間から目が離せませんでしたが笑）
15分間ほどトイレにいる間に3回は「アジアン」って言われました。
（普段は全然ないんだけどなぁ。クラブではレアなのかな？
　・・・ていうか、ただ単に三重奏の問題・・・？笑）

そんな状態の本能むき出しの女性達がお色直ししているような場所で、
突然肩を叩かれたので

　今度は何っ！？

と、興味半分・呆れ半分で振り返ると・・・

腰まで届きそうな長い黒髪のウイッグをつけ、頭には緑の
バンダナを巻き、顔にはわざと顔を汚したようなペイントを
しインディアンか何かの民族服を着用、首からはお手製である
ことがよくわかる鉛筆の下書きが残る白い画用紙で作られた
巨大なペンダントをぶら下げた女性が目の前に立っていた。

　"Hi!!"

と、彼女が満面の笑みで言うので

　"はーぃ・・・"

と訝しげに返事をする私を見て

　"私よ、私！！これウィッグなの！"（見りゃ分かるけど）

と言って彼女が髪を払うと・・・

　・・・・・・・・・・・あ゛ーーーっ！！！

そこには、微かながらにクラスが同じスペイン人ジェシカ、の
面影が・・・！！

いつもはにかんでいて優しそうな彼女と認識するまで一分ほど
かかりました。

そのときは、込み合ったトイレの中だったので二言三言かわして
別れましたが、後で遠くに彼女の姿が見えたときは似たような格好の
女の子2～3人ほどと一緒に楽しそうに踊ってました。

そういえば、見渡せばあらゆるところに仮装した人たちがいる。

先ほど入り口付近で見かけた天使を意識してるらしい男をはじめ、
ステッキまで持ってバッチリ決めた女の子までいる。どうやら
イベントによって衣装のテーマがあるらしく、この日は
天使の日だった、ということか。
（・・・もしや、ジェシカも天使の一種だった・・・！？）

つまり、時々街で見かける仮装集団はクラブのイベントに
参加するために装った人たちという訳だ。

これで、また1つ謎が解けた・・・！！

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そして、ようやくダンスフロアに到着。

カウンターで友達おすすめのカクテル（1本2.5ポンド）頼んで
いよいよダンス開始☆

低音が体の芯から響いてくる大音量のなかで向かい合って
思い思いにダンシング。

★ダンスを楽しむための5か条★

　誰かがぶつかってきても気にしなーい。
　（酔っ払いの満員電車で踊ってるようなもんですから・・・）

　ナンパ野郎が寄ってきても相手しなーい。
　（しつこいですからね。もちろん標的は友達ですよ？笑）

　すぐ隣で熱ーっいキスを繰り広げられても知らんふりー。
　（女の子がいきなり知らない男の胸に飛びこんでいって
　　当然のようにキスしてても・・・ね）

　上半身裸の男が輪になって踊ってても見ない見ないー。
　（時間が経つにつれて脱ぎ率が上昇。
　　男同士で寄り添って踊ってても見ない見ない・・・）

　ボトルが転がってても蹴散らしちゃえー。
　（ダンスフロアは飲み干したボトルがゴロゴロ。
　　踊ってて危ないので脇によけますが、そっちで
　　踊ってた人がこっちに蹴散らすの繰り返し笑）

途中で飲み物買いなおした時以外はひたすら踊る。

友達と輪作って踊りながらハイタッチしたり、好きな音楽が
かかったら一緒に歓声を上げたり・・・

踊り続けること2時間、最後はゆっくりとした曲で幕を閉じ、
大満足で酔っ払いの波を潜り抜けてTAXI拾って寮まで帰りました。

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寮に着いたのは夜中の3時半。

なるほど、踊り足りない酔っ払いが外で暴れるから真夜中に
騒がしくなるのか・・・。

（・・・また1つ謎が解けた！！）

そして、また次の日から授業、夜にはクラブ・・・の繰り返し？

　イギリス人って二日酔いしないのかな・・・？

あ・・・新たなる謎が！！

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（追記）

と思ったけど、白色・黒色人種はアセトアルデヒド分解酵素が活性型
だそうで、みんなお酒に強い体質なんだそう。

日本人は3：1の割合で活性型酵素を持つそうですが、彼らはみんなが
みんな活性型なんだって。Wikipediaアセトアルデヒド脱水素酵素

ちなみに、日本国内で言うと秋田県が酒に強くて三重県が酒に弱い！！

・・・うん。

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（続・追記）

「イギリス ナイトクラブ」で検索して来られる方が結構いらっしゃる
ようなので、一言付け加えておきます。

　飲みに行くのって、楽しいですよ☆

この後も何度か飲みに出かけましたが、店によってかかる音楽や客層、
雰囲気なんかも違うので色々試してみて自分好みのお店を見つけるのも
よろしいかと。

それに

　「イギリス人と仲良くなるなら、一緒にのみに行くのが一番！！」

って言われることもありますしね。

イギリス育ちの友達に聞いてみたら、笑いながら認めてました笑

確かに、友達と店でバッタリ会うと普段より親近感増す！・・・かも？

機会があったら確かめてみてください。

出かける際には、お財布との相談も忘れずに。

どうもお財布の紐が緩くなりがちですからね・・・笑

（2007/3/27追記）